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    fortissimo//Ein wichtiges recollection
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    世界めいわく劇場スペシャル
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  • : シャイニング・ウィンド -アナザーリンク- 鬼封じの剣士

    シャイニング・ウィンド -アナザーリンク- 鬼封じの剣士
    RPG「シャイニング・ウィンド」の小説版です。ゲーム本編のノベライズではなく、主人公たちの過去の物語を書きました。自分に伝奇小説が書けるか、ジェットコースター型の展開が書けるか、というのが、個人的なチャレンジでした。ありがたいことに、かなり好評を博しています。

  • : シャイニング・ティアーズ to ウィンド 姫君たちの冒険

    シャイニング・ティアーズ to ウィンド 姫君たちの冒険
    RPG「シャイニング・ティアーズ」「シャイニング・ウィンド」の短編集です。基本的に、原作の物語がスタートする前を舞台にしています。いわゆるプレ・ストーリーです。エルウィン、マオ、ヴォルグ、ブランネージュ、クララクランが登場します。

  • : ほしのこえ あいのことば/ほしをこえる

    ほしのこえ あいのことば/ほしをこえる
    原作/新海誠。新海監督のデビュー作を小説化したものです。少女視点の「あいのことば」、少年視点の「ほしをこえる」の二部構成となっています。表紙はブルーの箔押しで、美しいデザインです。『雲のむこう、約束の場所』と並べてみると、帯込みで対比的になるようにデザインされています。

  • : シャイニング・ティアーズ 神竜の剣

    シャイニング・ティアーズ 神竜の剣
    RPG『シャイニング・ティアーズ』の小説版、続編です。単独の本としても読めるつくりになっています。作者としては、前作よりも納得のいく出来です。勇ましい物語です。

  • : 雲のむこう、約束の場所

    雲のむこう、約束の場所
    原作/新海誠。劇場アニメーション映画『雲のむこう、約束の場所』を小説化したものです。装丁がとても美しく、それで手に取った方も多いようです。

  • : シャイニング・ティアーズ 双竜の騎士

    シャイニング・ティアーズ 双竜の騎士
    セガのRPG『シャイニング・ティアーズ』をもとにしたヒロイック・ファンタジィ小説です。ノベライズです。

  • : タウンメモリー

    タウンメモリー
    架空の海辺の街(モデルは藤沢あたり)に暮らす女子高生が主人公の日常小説です。題材的に、少し恥ずかしいなという気分もありますが、気に入っている作品です。

  • : アクエリアンエイジ Girls a War War!

    アクエリアンエイジ Girls a War War!
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  • : 月姫 アンソロジーノベル〈2〉

    月姫 アンソロジーノベル〈2〉
    PCゲーム『月姫』を題材にしたアンソロジー短編集、第2巻です。第二話『天へと至る梯子』を執筆しています。琥珀が主人公です。

  • : 月姫 アンソロジーノベル〈1〉

    月姫 アンソロジーノベル〈1〉
    PCゲーム『月姫』を題材にしたアンソロジー短編集です。遠野秋葉が主人公の第一話『かわいい女』を執筆しました。

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« ドラクエ7の謎解き(3)この世の彼方の海と島 | トップページ | おせち2014新春 »

2013年3月17日 (日)

ドラクエ7の謎解き(4)崖っぷちじいさんに何が起こったか

 ※注:「ドラクエ7」を、私がどういうふうに「読んで」いるのか、物語のスキマをどういう形で埋めて空想しているのか、ということを、自分勝手に語るエントリです。
 こうにちがいない! ということではなく、こういうふうに捉えれば、読み手の私は心豊かなキモチになれますという、そういうニュアンスです。
 普通の人にはついていけないトコロまで走っちゃう可能性があります。小説版、外伝等は参照しません。

 順番にお読み下さい。
ドラクエ7の謎解き(1)ホンダラハートの継承者
ドラクエ7の謎解き(2)遊び人は世界を揺るがす
ドラクエ7の謎解き(3)この世の彼方の海と島

     ☆

●レプレサック村に起こったこと

 ドラクエ7には、レプレサックという村があって、ドラクエ史上まれにみる「気ィ悪い」村として語りぐさになっています。
「後味の悪いドラクエのエピソードは?」というアンケートがあったら、おそらくぶっちぎりで一位になると思われるくらいヤな感じなのです。

 こんなお話です。

     *

 農村レプレサック村には、たいへん徳の高い神父さまがおりました。

 この村に突然、魔物がやってきて、人々をおびやかし始めたのです。神父さまは、村人の中から勇敢な者を集めて、魔物退治にむかいました。
 ところが、魔物たちはとても強く、返り討ちにあってしまったのです。

 怪我をした神父さまに、魔物はこんなことをささやきました。
おまえの姿と、俺の姿を交換しよう。おまえは魔物の姿になって村に帰り、そこで暮らすのだ。そうしたら、おまえが生きている間だけは、村を襲わないでいてやろう
 神父さまは、その取引に応じました。

 村はたいへんなことになりました。神父さまは帰ってこず、かわりに魔物が教会に住み着いてしまったからです。
 あの魔物は神父さまを食べてしまったにちがいない。そして、今、われわれ村人を襲う準備をあの教会で進めているにちがいない。
 なんとかして、あの魔物を退治してしまいたい。でも、腕に覚えのある者は、みんな神父さまと一緒に死んでしまった。どうしよう。
 魔物がじつは神父さまだとも知らずに、そんなことを相談していたのです。

 そこに現れたのが、旅の一行。ドラクエ7の主人公たちです。
 村人は喜びました。腕におぼえのある人が来てくれた。魔物退治に協力してくれませんか。
 主人公たちは、いったんは協力を約束します。

 けれど、村の子供のひとりが、「あの魔物は神父さまじゃないか?」ということに気づいたのです。子供は旅人にそのことを相談しました。子供と村人は、魔物退治に反対することにしました。

 でも、恐怖のせいでヒステリーに陥っている村人たちは聞き入れません。子供と旅人を閉じこめてしまい、自分たちだけで魔物を襲いに行きました。
 魔物は優しい神父さまなのですから、抵抗して村人を傷つけるようなことはしません。だから村人は調子に乗り、取り囲んで、暴行を加え、はりつけにして火あぶりにすることにしました。

 そのとき、急に魔物が、神父さまの姿に戻ったのです。旅人が、魔の山に行って「本物の魔物」をやっつけたため、姿を取りもどしたのでした。
 村人たちはやっと自分たちの間違いに気づきました。
 自分たちは目がくらんでいた。こんな間違いは二度としないようにしよう。
 だから、石碑を建てて、今日のこの間違いのことを刻んでおこう。自分たちはヒステリーにとりつかれて、りっぱな神父さまを殺すところだったのだ。そのことを石に刻んでいつまでも教訓にしよう……。

 ここまではいいんです。

 しかし、この村のはるか未来の姿は、何やら様子がおかしくなっています。

 主人公たちは、「未来のレプレサック村」に行くことができます。何世代も経過したレプレサックは、おかしな伝説が言い伝えられていました。教訓の物語ではなく、「村の武勇伝」になっています。
 魔物に変身させられた神父さまを、「あわて者の旅の一行が」勘違いで殺そうとしたのだ。村人たちは、みんなで協力して悪い旅人をやっつけた。すると実は、悪い旅人は魔物の仲間であった。村のみんなの勇気がこの勝利をもたらしたのだ……。
 そんな話になっちゃっているのです。

 しかも、「決して忘れないようにこの教訓を刻んだ石碑」が、改竄されているしまつです。村にとって都合のわるい部分を割り取って、都合のい物語を刻んだ石をツギハギしてあるのです。
 歴史のどこかで、誰かが、「意図的に」お話を改竄したのはあきらかです。

 主人公たちは、村の物置で「本当の歴史が書かれた」石碑のかけらを発見し、「本当はこうじゃないですか」と村長を問い詰めました。
 すると村長は、おもむろに壁に掛けてあったをつかみ、石碑のかけらをこなごなに砕いてしまいました。
「こんなものがあっちゃ困るんですよ」
 村長は、本当のことが明らかになったら、自分たちが悪者になってしまうから、不都合だから、証拠を隠滅するという行動に出たのです。

 でも、この村には、たった一軒だけ「本当の伝説」を言い伝えている家がありました。その家の者は昔も今も、村中のみんなから、嘘つきもの、ホラふき者と呼ばれているのでした……。

     *

 ひどい話だ。なんでこんないやなお話をドラクエで見させられなくてはならないんだと思うくらいです。
 なんでまた、こんなエピソードが入っているのか。

 その理由は。
 このエピソードがそのまま「グランエスタードに何があったのか」という謎解きになっているから、だと思うのです。

●崖っぷちじいさん登場

 グランエスタード国には、「崖っぷちじいさん」という変わり者のじいさんがいます。

 クチが悪くて、へんくつ者で、人嫌いで、文字通りの崖っぷちの家に住んでいます。城下町のみんなからは敬遠されています。が、かなり立派な知識人ではあるらしく、ときどきお城に呼ばれて意見を求められたりしているようです。

 この人は、若いころ、「この島の外にも別の陸地があるかもしれない」と考えて、いろいろ調べたり、島内の遺跡を探検したりした人です。
 そのために、古文書の古代文字を読むことも覚えましたし、実際いまでも読むことができます。感じの悪い世捨て人なんですが、立派な学者なんです。

 この崖っぷちじいさん、その若いころに、別の陸地へ行く方法を求めているうち、「ふしぎな石版」を手に入れました。何やら島のような絵図が刻まれているものです。

 この「ふしぎな石版」は、実は、封印された別の大地にワープするためのカギでした。ドラクエ7の主人公たちは、これら「ふしぎな石版」を集めては、ワープして、ほうぼうの土地を探検していきます。

 ですから、「他の土地を見つけたい」という願いをもって、「ふしぎな石版」を手に入れた崖っぷちじいさんは、まさにドンピシャだったのです。彼は世界の秘密の核心をにぎっていたのです。

 でも彼は、けっきょく他の大地を踏むことはできませんでした。それは後の世代の主人公たちの役目となったのです。

 なぜ、彼は行けなかったのか。
 その理由は、当時のエスタード王(キーファ王子の祖父にあたる人)が、ふしぎな石版を取り上げて、城のどこかに隠蔽したからです。
 なぜだか王がそんな邪魔をしたため、石版ワープで遠くの土地へ行く機会は奪い去られてしまったのでした。

老人「その石版はな わしが
 お前さんたちくらいのころに
 見つけたものでな。
老人「ワケあって 先代の国王……
 つまり キーファ王子のじいさんに
 取り上げられた物なんじゃよ。

 さて、そこまで分かったところで、マリベルはこんな疑問を述べます。

マリベル「でも どうして
 キーファのおじいさんは
 石版を 取り上げたり したのかしら。

 こんなふうに、疑問を述べる場面があるのですから、これは「ドラクエからの出題」です。答えは何か、とユーザーに問うているわけです。
 でも、ゲーム内に、答え合わせはありません。だから「ラゴスの居場所」のように、すっきりするタイプの謎ではありません。
 ドラクエにはこういう「答え合わせのない出題」が、ちらほらあるのです。

 このまったくもって当然の疑問に対する答えは、ドラクエ7の中のどこかにあるはずで、探せるものなら探してごらん、と言われているのです。

     *

 そこで私は、こういう答案を提出します。
「これはレプレサック問題だ」

 つまり、キーファの祖父に当たる、ときのエスタード王は、きっと、
「こんなものがあっちゃあ困るんですよ」
 と思ったから、石版を取り上げたのです。

 ということは当時の王は、石版の正体について、うすうすわかっていたんだ。

●グランエスタード国の正体

 小さな楽園グランエスタードには、「海の果てのどこかに、別の陸地があったりするのかもしれない……」という噂が、おとぎ話のように語られています。

 グランエスタード城の地下には、「たくさんの陸地や大陸が描かれた世界地図」というものが蔵書のひとつとして保管されていました(そういう描写があります)。でもそれは、誰かが空想で描いたものだとみなされていました。

 そしてグランエスタード王家には、代々伝わる謎の古文書がありました。古文書には、島はずれの遺跡の姿が描かれており、石版の姿も描かれており、「遺跡で石版をどうにかすれば何かが起こる」ということを示していました。

 そこまでの情報を、当時のエスタード王は持っていました。

 そこに、若い頃の崖っぷちじいさんが、「島のような模様が刻まれた石版」を見つけて持ち帰ってくるのです。

 地下の古地図を見れば、石版の模様にそっくりな島が、描かれていたりします。

 それだけのものが揃えば、指ししめすものはひとつです。
 この石版は、言い伝えられた「ここではない別の陸地」を見つけ出すための魔法の遺物なのではあるまいか……
 つまり、「別の陸地」は、おそらく実在するのだ。
 石版があれば、それは姿を現すのだ。

 そこまでの考えにたどり着いた当時のエスタード王は、きっとこう思ったのです。

「そのようなことがあっては困るのだ」

 国民の大多数は、世界はこの島かぎりだと思っており、それが常識として定着している。まともな大人は、別の大地を探そうなんてことは考えもしない。
 その常識が崩れてもらっちゃ、為政者としては、困るのです。

 誰かが別の土地を探しだしたりして、もし見つけ出したりしたら、王は、はなはだ困るのです。
 別の島や別の大陸が存在し、そこに人が住んでいて、国家が存在したとしたら。
 それは否応なく「外部」とつきあっていかねばならないことを意味します。

 外の人々とのあいだに、摩擦が発生するかもしれない。他国とのあいだに、いさかいが起こるかもしれない。経済の混乱だって考えられる。悪い習俗やよくない薬物が流入するかもしれない。盗賊や山賊や、あるいは戦争だって……。
 この満ちたりた小さな楽園が、楽園ではなくなってしまうかもしれない

 だから、この小さな楽園国家を、いつまでも楽園にしておくためには、「他の土地などあってもらっては困る」。
 そのためには、こんな石版など、存在してもらっては困るのだ。これがあったら、別の島が発見されてしまうかもしれない。

 だから、取り上げて隠蔽する。
 レプレサックの村長が、石碑のかけらを砕いたのと同じ思いをもって。

 主人公や崖っぷちじいさんは、「この世界がこの島ひとつ限りだなんていやだ、もっと広い世界があってほしいんだ!」という情熱を持った、気持ちの良い人々なのですが、
 それを望まない人も、当然いるのです。
(ゲームの中に、「遊び人」という変なものがいてほしい人と、そんなものいてほしくない人がいるように)

 だから、「石版を取り上げて隠蔽する」という、そのような対処が取られた結果、

 エスタード島では、「別の土地なんてどこにもない」という考えが常識のままになる。
 崖っぷちじいさんは、「どこかにある別の島」なんていう考えにいつまでも取り憑かれている変人ということになる。
 じいさんにしてみたら、国中の人間が「無知のまま、真実を知ろうという意志もなく、教えられたことをそのまま鵜呑みにしている度し難い連中」ということになる。
 だから世間がいやになって、じいさんはヘンピな場所に引っ越してますます偏屈になる。

 こう考えることで、「へんぴな場所に好んで居座っている偏屈な崖っぷちじいさん」という存在の、背後にあるストーリーが見いだせるようになるのです。

 だから、そう……。
 当時のエスタード王はレプレサックの村長のような男であり、
 崖っぷちじいさんはレプレサックのリフ少年(正しい伝説を教えられた一家の少年)のような立場だということになります。

 レプレサックの物語を見れば、
「エスタードでも同じことがあったかもしれない。それは崖っぷちじいさんの身の上に起こったかもしれない」
 という発想にたどり着くことができる。

 レプレサックの物語を補助線に引けば、
「崖っぷちじいさんとエスタード王に何が起こったか」
 がわかるようになっている……。

 そのような仕掛けになっているのではないか、というのが、私の考えなんです。

(続く)


※あと3回ほど続きます。原稿はほぼ出来ているのですが、諸般の事情により公開をとりやめています。そのうちしれっと再開しますので、RSSやアンテナ等にご登録するなどして、気長にお待ち下さい。

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コメント

凄い。今までドラクエ7をそんな風に解釈した事なかった。やはり目のつけどころがちがうなと思う。
読んでいてレプレサックだけの話でもなさそうとも思った。もしかしたら最初の街の話からエスタードに起こった話なのかもしれない。

ドラクエ6のコラムから辿り着きましたが、あの悪名高きレプレサック(関係ないですがずっとレブレサックだと思ってました)を主人公達の地元であるエスタード島に結びつけるという発想がなかったので驚いたとともに、すんなりと辻褄が合う事に驚きました!続きが楽しみです!
エスタード島にすんでいるような善良な市民ほど魔王が扮する神様に騙されているというのも面白いですよね
海賊や変わり者といった世間からの爪弾きもののような者こそ最終的に世界を救うというストーリーが面白いとおもいますドラクエ7!

初めまして、楽しく読ませてもらいました。
ドラクエシリーズの中でも、7は子供の頃から一番大好きなゲームです。
プレイ時間的にはかなり遊びましたが、昔のことで、ストーリーに関わらない細かいことで忘れたことも多いです。
一番好きなゲームと言っておきながら、グランエスタードが封印されなかった理由、謎の神殿や石版の由来、ユバール族の存在意義といった疑問点を説明しきれない自分がもどかしいです。
会話ログを記録したブログなどを見ているうちに、楽しくなってきて、もう一度細かい部分に注意してプレイしようかな、なんて考えています。
これからも新しい考察を期待してます。

最後に、Vジャンプの攻略本について思い出があります。
当時は、Vジャンプの攻略本・公式の攻略本・「あるきかた」を読み漁っていました。
たしか黒雲の迷路(過去)の攻略記事ですが、そこで何故か、主人公パーティーにキーファが写っている写真が掲載されていました。
それを見たせいで、小学生の頃はなんとかしてキーファをパーティに残そうと奮闘してました。
悪名高い質のVジャンプの攻略本ですが、一体どういうことなんでしょうかね(笑)


シリーズ屈指の名作のDQ7が世間一般では低評価なのも何かの陰謀ではないか!?
世界を救うのは俺だ、うおおおお

どっかで見たブログの意見だけど、ドラクエ7の石版ってファミカセのオマージュらしい。となるとまさに主人公はプレイヤー=遊び人ですな。

一ヶ月ほど前に3DSでドラクエ7をはじめてプレイしました。
やっている間、冒険の目的といったものが分からず、作業ゲームのように石版をはめていつの間にかラスボスといった感じで釈然としない気持ちでいたのでしたが、このブログを読んですっきりしました。
他のシリーズのような魔王を倒す、魔王との因縁といった事情を前提としてプレイしていたため物語を捉えにくかったのかなと思います。
こうして見ると特にドラクエ6,7あたりは物語に含みが多く、こうした深い考察があってこそ生きる作品のように感じます。
とても面白かったです。

ドラクエ考察シリーズ全て読みました。
めちゃくちゃ面白かったです!

一冊の本で欲しいくらいです!

続き楽しみにしてます!!

当ブログの見事な考察記事を興味深く読ませて頂き、
目から鱗がボロボロ落ちた次第であります。
堀井雄二という人物を今更に偉大に感じます。感謝。

「ローラ姫とルビス」の記事に感化されて、
私もモヤモヤとDQ7への空想をめぐらせてしまいました。
あと3回の記事を用意されているとのことですが、
もう1年近く更新が無いのですね。続きをwktkして待っております。
( ^ω^)おっおっおっ

うーむ。おもしろいです。
続きお待ちしています。

大変おもしろかったです。
続きが公開されるのを楽しみに待っています。

正直、最初はこじつけでペラペラと薄いことが書いてあるんだろう、、と思っていましたが、読んで反省しました。
確かに憶測の域を出ないかもしれませんが、非常に胸を打たれました。自分はドラクエ7ファンとしてそれなりにこの作品を理解していたつもりでしたがこのブログを読んでまだまだ至らない事と、まだ奥深く考えられるんだという嬉しさがこみ上げてきました。是非ドラクエの考察を続けて欲しいです。

続編をずっと待っています。
最高です!!

とても面白い考察でした。ぜひ先が見たい、または自分で考えたいです。
ドラクエ7はただ単にやるのと設定、心理、謎に注目するのとでは月とすっぽんですね。本当に深いゲームです。

ドラクエ7は、私が最初に触れたドラゴンクエスト作品で、そして今でも一番大好きな物語です。
PS版も3DS版も自力でプレイしましたし、それなりに色々と考えていた・・・のですが、この解釈・考察は全てが目から鱗モノでした!
グランエスタード島の存在は昔から本当に不思議に思っていて、どうしてこの島だけ封印を免れているのか、過去に飛べる石板とその台座が存在するのか・・などなど、何度も何度も思いめぐらせてきました。
また、明らかに様々な伏線を千切ったままポツンと姿を消して二度と出てこなかったキャラの謎・・・沢山の謎が残されたまま終わるのがドラクエシリーズの魅力でもあるのだなあ、と、こうして考察を拝見して改めて確認させられました。
その辺りの謎についても既に考察がお済みなのかな?と・・・いつかまたここにこの続きを載せて下さる日を、気長にお待ちしております。

おそらくプロットの段階では、キーファと主人公の悲劇を含めた考えさせられる物語だったのでしょう・・・か。開発者側も突如企画を変更させられ”レブレサック”になったのかも知れませんね・・・。真実を語れないという点ではドラクエ的でありますが、なぜかライブアライブを思い出してしまいます。

たまたま最近DQ7を始めて色々調べているうちに
こちらに辿り着きました。読んでいてとても楽しいです。
続きを楽しみにしています。

もう二年も更新されてないじゃないですか!
早く続きおねがいしますよ!

続編今でも待ってますよ~ お願いします

ドラクエ10プレイしてていろいろ調べてたらここについたので読んでました。
これもうおととしの記事なんですね。
続きが気になる。

ちょこちょこ見にこよう

真実が伏せられたグランエスタードとレブレサックの相似や、職業として遊び人が存在しない理由など感嘆しつつ楽しく読ませていただきました。

一つだけ先代グランエスタード王とレブレサックの村長を重ねたところで少しだけ疑問が浮かびました。それについて少し述べさせていただきます。
先代グランエスタード王が「そのようなことがあっては困るのだ」と信じ切ったレブレサックの村長のような人であったなら、何故城の地下に世界地図等を残していたのでしょう?
自分は今のところ先代グランエスタード王も彼自身の中にあったホンダラハートと為政者としての判断の間で板挟みになっていたのではないかと解釈しています。
結果として、これを封印するという判断に至るまでにどのようなドラマがあったのかは分かりませんが、初めは老人に協力していて、それ故に全てを闇に葬ることはできなかったのではないかなと。
作中トップクラスのホンダラハートの持ち主であるキーファ王子、その祖父がホンダラハートに欠ける人物であるという点に少々納得がいかなかったというところからの当て推量ですが少しコメントさせていただきました。

書かれてから結構経ってしまっている記事ですが続きまってます。

続き、楽しみに待ってます。

とても面白い考察なのに
未完なのがもったいない

・・・「あっては困る理由」は、むしろ魔物や漁師絡みなんじゃないかなぁ・・・
主人公達が石版で新しい島を出現させるにつれ、漁師は「海流が変わって漁が大変になった」と言い出すし海には魔物が現れるようになる。
統治が難しくなるというより、そういった「新しい問題」を避けるために石版を隠し、
けれど完全に夢を捨てきる事もできない。
そんな人物であると考える余地も、一応はあると思うのです。

・・・それと、キーファみたいに新しい土地に行って帰って来ない人間が生まれる可能性とか、ね。

6の記事がおもしろく7の記事へ来ましたが,未完なのですね。
諸事情とのことですが,続きが載ることを気長に待つこととします。

続きを全裸待機中です。
風邪が悪化する前に更新お願いします!

ドラクエ6の考察からこちらまで足を伸ばしちゃいました。
長年の謎がスッキリして、長編で間延びしてると思われてる
(私は思ってないですが(笑)
7の考察をここまでされて未完とは。。。

想像力を刺激しますね‼️
続き急ぎませんので、全力で‼️お待ちしますm(_ _)m

7主人公の父親は、ホンダラではない
かと個人的に思っていました。

内容とても面白いです!

続き待ってます!!

読んでて、
半島や大陸の困った隣国の捏造歴史を思い出して、かなり不愉快になりましたww

嘘偽りの歴史をもとに国家をつくるのは、砂の上に楼閣を立てるようなもので、必ず傾き崩れますよね

エスタードでは石板を壊さないで大事に保管してました。
触らぬ神にたたりなしでしようか?。
狭い島で鎖国して触らぬ神にたたりなし、石板は一応とっておいて大事にする。
日本人の発想です。
石板を壊して歴史の捏造は朝鮮人の発想です。
実はムーンブルグは中国、
サマルトリアとローレンシアは朝鮮半島に相当します。

石板が割れて散らばっていたのもレプレサック的な意思なのかもしれないですね

大変興味深く読ませて頂きました。
ですが、レ「プ」レサックという間違いが気になってちょっと残念ですw
レブレサックの神父、エリー、ペペとリンダはとても7で心に残っています。
続きがあるなら是非お願いします。

エスタード島の民と同じくこのサイトに流れ着いたものです。ゲームってどうしてもクリアって目標があるから大雑把にしかストーリーを見ていないことが多かったのですが、6やロトシリーズの考察も含めてまさしく目から鱗のエントリですよ!!

初めまして。
ドラクエは物心ついたときから家にあったゲームで、一番身近に感じています。

考察、つい読み入ってしまいます
ぜひ続きを拝見したいです、お待ちしています。

スクエニから止められてる以外の理由がないけど
いつか続きが見れる時が来るといいね

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