フォト

加納新太

  • ライター・作家です。

Twitter

カノウの本・既刊

  • : 君の名は。 Another Side:Earthbound

    君の名は。 Another Side:Earthbound
    新海誠監督の映画『君の名は。』の小説版です。新海監督執筆の『小説 君の名は。』が、映画と同じストーリーラインを追うのに対し、こちらでは、短編集形式で登場人物を掘り下げをしています。「これを読むと映画の内容がすんなり理解できる」と角川の玄人衆から高評価を受けました。リアル書店では見つけにくい本のようなので、取り寄せ等の対処をお勧めします。

  • : いなり、こんこん、恋いろは。

    いなり、こんこん、恋いろは。
    月刊ヤングエース(角川書店)連載中の漫画『いなり、こんこん、恋いろは。』(よしだもろへ)の小説化です。この作品に惚れ込みました。表紙はよしだ先生に描いていただけました。幸せです。

  • : アクエリアンエイジ 始まりの地球

    アクエリアンエイジ 始まりの地球
    カードゲーム「アクエリアンエイジ」のマンガ版です。短編形式で6編収録されています。月刊コンプティークで連載しました。全編の脚本を書いています。

  • : シャイニング・ブレイド 剣士たちの間奏曲

    シャイニング・ブレイド 剣士たちの間奏曲
    RPG「シャイニング・ブレイド」の小説版です。サイドストーリーを集めた短編集です。主人公レイジとヒロイン・ローゼリンデが初めて出会うエピソードも収録されています。

  • : アクエリアンエイジ フラグメンツ

    アクエリアンエイジ フラグメンツ
    トレーディングカードゲーム「アクエリアンエイジ」の小説版です。公式Webサイトでの連載に加筆修正したものです。

  • : 小説 劇場版ハヤテのごとく! HEAVEN IS A PLACE ON EARTH

    小説 劇場版ハヤテのごとく! HEAVEN IS A PLACE ON EARTH
    週刊少年サンデーで連載中、畑健二郎作「ハヤテのごとく!」が劇場アニメになりました。その小説版です。私はこの漫画が大好きで、書けて幸せでした。

  • : 秒速5センチメートル one more side

    秒速5センチメートル one more side
    映画『秒速5センチメートル』のノベライズです。新海監督版の内容を逆サイドから描いた物語になっています。第1話がアカリ視点、第2話がタカキ視点です。第3話は交互に入れ替わって展開します。

  • : シャイニング・ハーツ やさしいパンの薫る島

    シャイニング・ハーツ やさしいパンの薫る島
    RPG「シャイニング・ハーツ」の小説版です。原作の物語のサイドストーリー的な位置づけです。3人のヒロインは全員登場し、ゲームでは出番の少なかった海賊ミストラルも活躍します。牧歌的でやさしく、すべてが満ちたりた世界を書こうと思いました。満足しています。

  • : fortissimo//Ein wichtiges recollection

    fortissimo//Ein wichtiges recollection
    シナリオを担当しました。PCゲーム「fortissimo」のコミック版です。本編のサイドストーリーです。原作:La'cryma、漫画:こもだ。

  • : 世界めいわく劇場スペシャル

    世界めいわく劇場スペシャル
    全編ギャグのドラマCDです。シナリオを書きました。こういうのも書けます、というかこっちが得意技です。守銭奴の人魚姫、腐女子のマッチ売り少女、百合ハーレム状態の白雪姫、全ての言動が破滅的なシンデレラ、などが世界の名作童話をむちゃくちゃに解体します。役者さんにはほとんど無茶振りともいえる「一人最大9役」を演じていただいています。

  • : シャイニング・ウィンド -アナザーリンク- 鬼封じの剣士

    シャイニング・ウィンド -アナザーリンク- 鬼封じの剣士
    RPG「シャイニング・ウィンド」の小説版です。ゲーム本編のノベライズではなく、主人公たちの過去の物語を書きました。自分に伝奇小説が書けるか、ジェットコースター型の展開が書けるか、というのが、個人的なチャレンジでした。ありがたいことに、かなり好評を博しています。

  • : シャイニング・ティアーズ to ウィンド 姫君たちの冒険

    シャイニング・ティアーズ to ウィンド 姫君たちの冒険
    RPG「シャイニング・ティアーズ」「シャイニング・ウィンド」の短編集です。基本的に、原作の物語がスタートする前を舞台にしています。いわゆるプレ・ストーリーです。エルウィン、マオ、ヴォルグ、ブランネージュ、クララクランが登場します。

  • : ほしのこえ あいのことば/ほしをこえる

    ほしのこえ あいのことば/ほしをこえる
    原作/新海誠。新海監督のデビュー作を小説化したものです。少女視点の「あいのことば」、少年視点の「ほしをこえる」の二部構成となっています。表紙はブルーの箔押しで、美しいデザインです。『雲のむこう、約束の場所』と並べてみると、帯込みで対比的になるようにデザインされています。

  • : シャイニング・ティアーズ 神竜の剣

    シャイニング・ティアーズ 神竜の剣
    RPG『シャイニング・ティアーズ』の小説版、続編です。単独の本としても読めるつくりになっています。作者としては、前作よりも納得のいく出来です。勇ましい物語です。

  • : 雲のむこう、約束の場所

    雲のむこう、約束の場所
    原作/新海誠。劇場アニメーション映画『雲のむこう、約束の場所』を小説化したものです。装丁がとても美しく、それで手に取った方も多いようです。

  • : シャイニング・ティアーズ 双竜の騎士

    シャイニング・ティアーズ 双竜の騎士
    セガのRPG『シャイニング・ティアーズ』をもとにしたヒロイック・ファンタジィ小説です。ノベライズです。

  • : タウンメモリー

    タウンメモリー
    架空の海辺の街(モデルは藤沢あたり)に暮らす女子高生が主人公の日常小説です。題材的に、少し恥ずかしいなという気分もありますが、気に入っている作品です。

  • : アクエリアンエイジ Girls a War War!

    アクエリアンエイジ Girls a War War!
    マンガです。トレーディングカードゲーム『アクエリアンエイジ』のキャラクターが毎話ドタバタ暴れて大変なことになります。もとはゲームの遊び方をチュートリアルするマンガだったのですが、いつのまにか趣旨が変わっていました。シナリオを担当しました。絵は『少年陰陽師』のあさぎ桜さん。

  • : 月姫 アンソロジーノベル〈2〉

    月姫 アンソロジーノベル〈2〉
    PCゲーム『月姫』を題材にしたアンソロジー短編集、第2巻です。第二話『天へと至る梯子』を執筆しています。琥珀が主人公です。

  • : 月姫 アンソロジーノベル〈1〉

    月姫 アンソロジーノベル〈1〉
    PCゲーム『月姫』を題材にしたアンソロジー短編集です。遠野秋葉が主人公の第一話『かわいい女』を執筆しました。

無料ブログはココログ

« 「ドラクエ6」が本当に目指したもの(5)バーバレラという《ドラゴン》 | トップページ | 「ドラクエ6」が本当に目指したもの(補遺)ドラゴンたちの「悟り」 »

2012年9月26日 (水)

「ドラクエ6」が本当に目指したもの(6)「語らない」という大きな物語

 ※注:「ドラクエ6」を、私がどういうふうに「読んで」いるのか、物語のスキマをどういう形で埋めて空想しているのか、ということを、自分勝手に語るエントリです。
 こうにちがいない! ということではなく、こういうふうに捉えれば、読み手の私は心豊かなキモチになれますという、そういうニュアンスです。
 普通の人にはついていけないトコロまで走っちゃう可能性があります。小説版、外伝等は参照しません。

 順番にお読み下さい。
「ドラクエ6」が本当に目指したもの(1)バーバラと竜
「ドラクエ6」が本当に目指したもの(2)夢を叶えたホイミスライム
「ドラクエ6」が本当に目指したもの(3)ゲント族の正体
「ドラクエ6」が本当に目指したもの(4)マスタードラゴンの両親
「ドラクエ6」が本当に目指したもの(5)バーバレラという《ドラゴン》

 最終回です。

     ☆

●前回のまとめ

 もしバーバラがドラゴンだとしたら、彼女の一族「カルベローナのバーバレラの血をひくもの」たちは、きっとみんなドラゴンだろう、と想像できました。
「ルビスの土笛を吹くと、バーバレラの一族はドラゴン化する」ということですから、バーバレラ一族と精霊ルビス(笛を作った人)には深い関わりがあるだろう、ということになりました。

 ドラクエ天空シリーズには、「魔物たちが、人間になりたがり、そしてときどき本当に人間になる」というフィーチャーがあります。

 このことから、「大魔女バーバレラとは、人間になりたいと願ったドラゴンではないか」という推測がなされました。
 精霊ルビスは、ドラゴンのバーバレラを人間にしてやり、「そのかわり、土笛が聞こえたときだけドラゴンに戻って、心正しき勇者を背中に乗せてあげる」という約束をむすんだ。

 そういう物語を提案したところまでが、前回でした。

●「勇者の乗り物」を提供する2つの部族

 さて。この一連のエントリの第三回でもご提案したように、
「癒しの民・ゲント族の始祖とは、人間になれたホイミスライムではないのか?」
 というお話があります。

 もし、ドラゴンのバーバレラを人間にしてあげたのが精霊ルビスなら、ホイミスライムのゲントを人間にしてあげたのも、きっと精霊ルビスだろう、ということがいえます。
 ゲント族は、もちろん精霊ルビスとのつながりがあります。なぜなら、神の船を貸し渋るチャモロに、「船を貸してあげなさい、そしてあなたも冒険についていきなさい」という神託を与えたのは、精霊ルビスだったからです。
 そういうシーンがドラクエ6に実際にあるからです。

 だから、カルベローナのバーバレラの例との整合をとってみると、ゲントの物語はこんなふうになる。

     *

 昔、ホイミスライムのゲントという者がいて、「人間になりたいな、神様、ボクを人間にして下さい」とお祈りをした。
 精霊ルビスが、その祈りに答えた。
「あなたを人間にしてあげましょう。そのかわり、あなたとあなたの子孫に、ひとつだけ重大な使命を与えます……

     *

 バーバレラが人間になったとき、代償を求められたのなら、ホイミスライムのゲントも何か代償を求められた可能性が高いのですね。
 だとしたら、その代償は何でしょう。

 そういえば……ゲント族って、癒しの他に、もうひとつ使命がありましたね。

 それは「神様から授かった《神の船》を、だいじに保管する」ということでした。

 精霊ルビスは、ゲントを人間にするかわり、こんな約束を与えたんじゃないかしら。
「あなたを人間にしてあげます。そのかわり、この船を、しかるべき時が来るまでだいじにだいじに守り続けて下さい」
 その約束を守って、ゲントとその末裔のゲント族は、神の船を代々、神殿の中に隠して、だいじに守り続けてきたわけです。

     *

 そんなゲント族のもとに、ドラクエ6の本編の、主人公が現れたわけです。
 船が必要なので、神の船をぜひとも貸してくれないか、とゲント族にお願いをしに来たわけでしたね。
 ゲントの長老とチャモロは、「冗談じゃないです」と一度はつっぱねたわけですが、その瞬間どこからともなく、精霊ルビスの声が響いたのでした。確かこんな感じでした。

「この人に神の船を貸してあげなさい。そしてあなたも一緒に冒険に行くのです」

 ルビスはそんなようなことをささやいていました。ルビスの口添えのおかげで、主人公たちは、チャモロから神の船を借りることができたのでした。(注:このへんは実際に「ドラクエ6」で展開した物語です)

 さて。
 そもそも、主人公たちは、どうして船を借りたいと思ったのでしたっけ。

 それは、ムドーの島に渡りたいのに、船がなかったからです。

 船がなきゃ、島に渡ることができないし、渡れなかったらムドー退治はできない。誰か船を持っているやつはいないか? ゲント族に借りに行こう! ということで、主人公とゲント族は出会ったわけなのでした。

 つまり、「悪魔の住む島に渡るための移動手段(神の船)」を、だいじにだいじに守り続けてきた一族が、ゲント族であった。……ということになります。

 あれ。
 この話の流れでは、カルベローナの魔法の民は、「悪魔の城に渡るための移動手段(空飛ぶドラゴン)」を、勇者に提供する使命を帯びた一族だったのでしたね。

 整理してみると、ドラクエ6には、「ふしぎな力を持った謎めいた民族」が、ふたつ存在するのです。
 ひとつは、ゲント族。僧侶系の、癒しの魔法を得意とする一族で、死者を生き返らせる大魔法すら操る。そして「悪魔の島へ渡るための船」を司っている。
 もうひとつは、カルベローナの民。魔法使い系の、攻撃魔法を得意とする一族で、魔王すら恐れおののく破壊魔法マダンテを操る。「悪魔の城へ渡るための翼」を司っている。

 そして、その両者ともに、ルビスが関与しています。

●ルビスが彼らに与えた「クエスト」

 だから、こういう物語を想定するのです。

 はるか昔、人間になりたいと願うホイミスライムがいた。
 精霊ルビスが現れて、こんなことを言った。

「ホイミスライムのゲントよ。あなたを人間にしてあげましょう。
 そのかわり、あなたの一族は、これから癒しの術の修行を積み、
 それを子々孫々へと伝えてゆくのです」
「また、あなたに《神の船》を授けます。
 いつか心正しき勇者が現れて、悪魔の島へ行きたいと願ったら、
 この船を差し出しなさい。
 そして、もし勇者が現れたら、一緒に悪魔の島へと赴きなさい。
 身につけた癒しの術で、勇者の旅を手助けするのです」

 そしてまた、はるか昔、人間になりたいと願うドラゴンがいた。
 精霊ルビスが現れて、こんなことを言った。

「ドラゴンのバーバレラよ。あなたを人間にしてあげましょう。
 そのかわり、あなたの一族は、これから魔法の研究をして、
 その成果を子々孫々へと伝えてゆくのです」
「また、あなたに《土笛の使命》を与えます。
 いつか勇者が、悪魔の城へ向かいたいと願って土笛を吹いたら、
 あなたはドラゴンの姿に戻って、彼を背中に乗せるのです。
 そして、もし勇者に出会ったら、あなたはその旅に同行しなさい。
 研鑽を重ねた魔法の技で、勇者の戦いを手助けするのです」

 だから、勇者がゲントの村に現れたとき、ゲントの後継者チャモロは仲間になり、船を提供し、魔王を倒す旅についていく。
 だから、勇者と出会ったとき、カルベローナの後継者バーバラは仲間になり、ドラゴンとなって彼らを運び、そして魔王を倒す旅についていく。

●復元された物語

 さて。ここまでの話をふまえて、

・バーバラはドラゴンになり、
・「バーバラ」「ドラゴン」「ミレーユの笛」の三題噺が展開し、
・(その結果ドラクエ4・5でおなじみの)天空城とマスタードラゴンが誕生する。

 という、例の条件を再整理してみます。

 すると、こんな物語が復元されます。

     *

 記憶喪失の家出娘バーバラは、主人公の旅についていくことにした。
 魔王ムドー退治に向かった先で、バーバラは、自分がドラゴンに変身した事を知り、驚き、おののく。私っていったい何なの? 人間じゃないの?

 主人公は、ムドーを退治したあと、ムドーによって奪われてしまった「自分の本当の肉体」を探し求める旅に出るわけだが、それは同時にバーバラにとっては「私って本当は何者なの?」ということを探し求める旅になっていく。
 主人公とバーバラ。2人の「自分探し」が始まる。主人公と仲間たちは、「記憶喪失娘バーバラの過去(素性)」をつきとめるべく、世界中をめぐっていく。

 やがて、夢の世界の中にカルベローナの町が発見され、バーバラは、自分が大魔女バーバレラの子孫であること、カルベローナの次期長老になるべき者であることを知る。
 そして同時に、バーバラは、ルビスによって定められた、「バーバレラの使命」を知ることになる。
 始祖バーバレラはドラゴンだったのだ。「世界を救う勇者を背中に乗せて飛ぶ」使命を引き受けることとひきかえに、「人間になる」という奇跡を手に入れた。
 また、魔法都市カルベローナが魔法を研究していたのは、「その力で勇者の戦いを手助けする」という目的のためであった。

 バーバラは、祖先のバーバレラから受けついだ膨大な魔力を持っていて、さらにはバーバレラから受けついだ「ドラゴンの魂」を宿している。
 魔王を倒す勇者には、空飛ぶ翼が必要だ。
 ルビスは勇者を助けるために、魔法の笛を作っておいた。この笛には、ドラゴンの魂を呼び覚ます力がある。この笛が鳴り響いたとき、ドラゴンハートをその身に宿したバーバレラの子孫たちは、ドラゴンの姿を取りもどし、勇者の翼となる。

 まさにそのようなことが、ムドーの島で起こったのだ。だからバーバラは、ドラゴンに変身したのだ。
 そういう真相が、ついに解明される。そうか、私のご先祖様は、ドラゴンだったんだ。そして、ドラゴンの力は、今も私の中に眠っているんだ……。

 バーバラと主人公は、長い旅を続けるうちに、絆を深め、恋をはぐくみ、そしてついに結ばれる。

 バーバラと主人公は、魔王デスタムーアを倒すことに成功する。
 夢の世界は、デスタムーアが魔力で実体化させていた世界だった。だから、デスタムーアがいなくなったことで、夢の世界は実体を失い、消えてしまう。
 カルベローナは夢の中にだけ存在する都市。カルベローナのバーバラは、夢の世界にだけ存在する住人だ。
 だから、夢の存在であるバーバラは、消えてしまった。バーバラは主人公の前から、姿を消した。

 でも、人々の夢や希望を統括するセンターとして、夢の世界の王城・ゼニス城だけは実体を保ったまま残ることになった。ゼニス城は、空飛ぶ城、天空城として、世界の空を飛び続けることになった。
 バーバラは、天空城の住人として、いつまでも世界を見守る存在になった。

 そしてある日。天空城のゼニス王は、こんなことを告げた。

「バーバラよ、そなたのお腹に宿っているのは、この世界の未来じゃぞ」

 やがて、子どもが生まれる。その子は、現実の人間と夢の住人のあいだにできた子どもだ。そして同時に、人とドラゴンのあいだにできた子どもでもある。
 その子がいずれ、世界の未来を守護する天空の竜神マスタードラゴンになるのだろう……という暗示をして、物語は幕を閉じる。

     *

 もっと端的に言えば。

 バーバラの「私っていったい何者なんだろう?」というクエストが起動する。
「私って、実はドラゴンだったんだ……」ということが、発見される。「どうして私ってドラゴンなのだろう?」ということについて、真相が解明される。(そう、この物語は「ドラゴンのクエスト(探求)」であったのだ)
 やがてドラゴンのバーバラは、未来を担う竜神の母親となる。

     *

 そしてまた時は流れ、ずっと遠い未来(ドラクエ5の時代)。

 竜神マスタードラゴンは、
「人間というのは、良いものだな。人間の暮らしとは、楽しいものだなあ」
 と思うようになり、下界に降りて人間として生きるようになります。
 さらには、《天空のベル》が鳴り響いたら、すぐさまそこに駆けつけ、みずから、勇者を背中に乗せて空を飛ぶ、ということを行なうようになるのです。
(ドラクエ5で、そうなっていました)

 マスタードラゴン本人もきっと気づいていないことでしょうが、それは、彼の母親や、祖母が行なっていたことの、はるかなリフレインなのでした。

     *

 ……という物語は、なかなか端正で、美しいでしょう。

 まあ、いってしまえば全部私の想像にすぎないのですが、ドラクエ6を丁寧に見ていけば、当初の構想として堀井雄二さんのアタマの中に、これに近いストーリーは想定されていたはずだ、と、けっこう強い自信を持って言えます。
(ドラクエ6中盤以降はほとんど全て「主人公の自分探しの旅」なのに、その流れに「記憶喪失少女バーバラの自分探し」という動きを乗せていかないのは、明らかに不自然なんだ。天空城の卵と、主人公の冒険との間に、なんら関係性が存在しないという構成も、絶対おかしい。ゼニス王は人間なのに、次世代の世界を担う天空王が「竜」であることに何一つ説明がないことも不自然)

 堀井さんのアタマの中に、これに類する物語は、絶対あったはずだ。

 ところが、この整った物語が、断念され、つまりボツになったわけです。
 それはいったい、なぜか。

●断念された理由

 その理由は、私が思うに、ふたつあります。

 そのひとつ。小さなほうの理由としては、こうです。
 説明がこみいっていて難しすぎるから。
 ようは、「こんな話は、ややこしすぎて、とても説明できない」のです。

 バーバラは夢の住人でなおかつドラゴンで、そもそもカルベローナの民はドラゴンで、ルビスの笛はこういう目的でこういう効能があって……
 それを言葉で説明しはじめたら、「ちょっと今からだまって説明を聞いといて」というフェイズが生まれてしまう。

 もっとミモフタモナイ言い方をすれば、だめなフィクションによくある、「わたしの考えたスゴイ裏設定を今から聞いて下さい状態」がはじまってしまいます。
(この「わたしの考えたスゴイ裏設定を今から聞いて下さい状態」を、もんのすごいうまく描いて、もんのすごく魅力的に見せるという、奇跡的なワザを持っている超人作家が、私が思うにTYPE-MOONさんです。が、そんなことは普通の人は真似できませんし、真似してはいけません)
 だから堀井さんは、「これはいかん」と思って、情報量をどんどん削って、各人の想像に任す、という方向でチューニングする。

 堀井さんのインタビューに、
「その辺どこまで書くかという問題があって、書くことは出来るんですけれども、饒舌になってしまうし、それでは想像して楽しむという要素がなくなってしまう」
 という発言がありました。
 まさにそれです。

 そしてもう一つの理由は。

●回収しないという大きさ

 ひとことで言うと、「説明がついちゃう物語って、つまらない」んだ。

 何やら正体がよくわからない現行のドラクエ6のほうが、広がり感があって、あきらかに、魅力的。

 私の案は、へぇ……なるほど、そうなのね、という感じで、「おさまって」しまい、そのおさまり感があまりにも強すぎる。
 きれいにまとまって、綺麗に説明されて。はい、オッケーという感じになってしまい、後に引かない。
 ぜんぶわかってしまうので、読者の中で、はい、了解、となって、「済」のハンコが押されてしまう。
 それはつまらないのです。

 そうではなくて、「あれってなんだったのだろう…」という感じで、いつまでも解決せずに心の中にゴロゴロ残り続ける……そういう形になっているのが、現行のドラクエ6です。

 大きい物語を読者に手渡したいと思う作家は、あまりきれいに「なるほど」と合点がいっちゃうものを書いては「いけない」のです。
 なぜなら読者は、ふーん、なるほどなあ、と納得し……納得して終了してしまうので広がりがありません。

 つじつまの合った、きれいにまとまった説明というのは「小さい」のです。内側に向けて閉じる方向にベクトルが向かう、「内閉する」からです。
 大きな物語を、大きなままで手渡したいと願う語り部は、外向きに発散する方向で、情報をカオス方向に処理します。つまり、「つまらないつじつまを合わせないことによって、物語を放出方向に持っていく」のです。

 聖書や、古事記や日本書紀や、ギリシア神話が、どうして今の時代まで読み継がれ、読み減りしないのか。
 それはつじつまがあっていないからです。
 納得感のある説明が放棄され、理不尽だからです。

 物語というのは消費されてしまうものです。たいていの「お話」は、何度もくりかえし繰り返し読んでいると、目減りしてだんだんどうでもよくなってくる。
 減らない物語を書きたい作家は、どう読んでも読み切れない、消化できずに胃袋の中にずうっとゴロゴロしつづけるような、消化不良を起こすようなものを組み込む必要があるのであって、堀井さんみたいなすぐれた人は、もちろんそのことをわかっているのです。

 また、繰返しになりますが、堀井さんは、「書いて説明することはできるが、あえて書かずに想像させる方向にしたい」という意味の発言をしています。
 これはここでも重要な意味を持っています。
 説明することは、いくらでもできる。ただし、説明すると、「説明としてはこれこれだけです」ということになるので、その時点で、定量化が発生し、「物語のサイズが決定してしまう」のです。

 しかし、説明しなくて、ぼやかしておいて、想像できるようにしておくと、そのサイズは無限の大きさがあるのです。
 定量化が発生しませんし、想像というのは理論上無限だからです。
 ドラクエを、「これだけのサイズのもの」にしたくなかった堀井雄二さん、という姿が、あるような気がします。

 そういうわけだから、
 黄金竜とバーバラの関係性はぼやかしたまま。
 カルベローナの魔女はドラゴンに「変身できる」「かも」といった程度の説明に。
 土笛の由来はほとんど語られない。ミレーユがいつのまにか手に入れていたもの。
 マスタードラゴンは来歴不明のタマゴの中から生まれる。

 そういう処理になったのでしょう。

 勘違いしてはいけない点があって、「単に散らかって、ただつじつまが合わないだけ」の物語に、広がりはありません。
「やろうと思えば、いくらでも綺麗に整えることができる」物語を、「あえて乱し」「回収しない」ところに、広がりがあるのです。「回収できそうな物語を回収しない」というところに、「この物語を想像で埋めたい」という欲望が生まれて、ふくらんでいく。

 これは物語の「ぜいたくな」使い方です。だって、今ここに、「端正に成立したひとつの物語」というものがどっしりと存在するのに、それを「わざとほとんど伝えない」という使い方をするのですからね。

 すなわちこれが、「あえて綺麗におさめない」というワザであって、これは高等テクニックなのです。
 このテクニックのすごさを理解出来る人は、実はなかなか少ないようです。わたしも、「綺麗におさめない」「わざと回収しない」という技を意識的にたくさん使っているつもりなのですが、理解されることは少ないです。いや、うまくいってないだけかもしれないのですが。

     *

 そんなわけで、以上のようなことが、「ひょっとしてありえたかもしれないもう一つのドラクエ6」の物語です。
 いわば、現実のドラクエ6に対する、「夢の世界のドラクエ6」だと思っていただけると、わたしとしては、ちょっといい気分なのです。

(全6回・おわり)

■いくつかの補足→「ドラクエ6」が本当に目指したもの(補遺)ドラゴンたちの「悟り」

« 「ドラクエ6」が本当に目指したもの(5)バーバレラという《ドラゴン》 | トップページ | 「ドラクエ6」が本当に目指したもの(補遺)ドラゴンたちの「悟り」 »

コメント

面白かった!

はじめまして。
たった先ほどドラクエ6をクリアし、余韻にひたりたくてネットを放浪していたところ伺うことになりました。
はじめて小学生のときにプレイしたころには浮かばなかった不思議さが、少し解消されて、ますます物語としてドラクエ6を好きになれた気がします。

素敵な解釈と想像を与えてくれてありがとうございます。
とっても面白かったぁヽ(≧▽≦)/


とても面白かったです。
なるほどと思えるところがいっぱいありました。
これからもプレイしていって物語を想像しながらやりたいと思います。

>通りすがりさんさん
 どうもありがとう!

>ゆきこさん
 こんにちは。「とっても面白かったぁヽ(≧▽≦)/」をいただきました(^_^)v こちらこそありがとうございました。

>ドラクエ好きさん
 こんにちは。お気に召したようでうれしいです。何でもそうですけど、想像力しだいですよね(^^)

中学生の時、ドラクエ6がとても大好きで何回もクリアしました。
何故か魅力があるゲームでした。
ドラクエ6の不思議な魅力が分かった気がします☆
ドラクエ6DS、買いに行きます(≧▽≦)

「DQ6 実妹 名前」でググったらこのサイトに辿り着きました。
SFC版が発売されてすぐに買いに行き、当時高校生で学校終わったらすぐ帰ってプレイしたものです。
周りの連中は学校サボってプレイする輩もいたほどでみんな熱中してましたね~。
このサイト見て長年の謎がすべて解けましたw
黄金龍はどこからやってくるんだ?、バーバラがなんで外せね~んだよ!とか
EDの卵の中身って何だよ?とか。
当時はあまり気にしてなかったというか
DQ6はこのサイト見るまで天空編のアナザーストーリーじゃないか?と認識してた為そういう考えになったのですw
DS版未プレイなのでこのサイトの情報は目からウロコですよw
それまでは主人公女運悪すぎって思ったもの。バーバラ、ジュディ、ターニアの件にしても。
第一子独特の異姓運の悪さをDS版で少しは救済されて良かったね。

見事な考察、あっぱれです。
大変楽しく読ませていただきました。

特にゲント族の装備品の下りは、読んでてわくわくしてしまいました。
随所に書かれた社説?も全くもって共感するところです。
ありがとうございました。

twitterからリンクを辿って拝見させていただきました。
一気に夢中で読んでしまいました。
予想以上の展開に、泣くのをこらえるのが大変でした(笑)
VIは暗い話も多いので、私の中ではそこまで印象深くはなかったのですが
この十数分で変動しました。ありがとうございます!
DS版でのホイミンの告白を覚えていなかったのが非常に悔やまれたので
早速起動して確かめに行きます!

Xでもマスタードラゴンを匂わせる展開が出てきたので、
もしXの中にも伏線が入り込んでいたら、もう脱帽どころじゃないです…。

本当にとても面白かったです!ありがとうございました!

Twitterから。とても面白く拝見させて頂きました!こういった、「オレの考えたドラゴンクエスト」が展開出来るから、ドラクエは魅力的なんですよね。
ファイナルファンタジーシリーズのように、ドラマティックだけど一から十まで物語の根幹をネタバレしてしまう物語とは、また違った良さがあると思います。
主人公とバーバラをくっつかせる予定だったというのは、DS版の仲間会話でも臭わせる程度にはありますし、懐かしのガンガンで連載されていた漫画版では顕著に描かれていますね。
スライム系の武具がなぜか装備できるチャモロなど、子供の頃は「頭がツルツルしてるからだ!」と謎の納得をしていたのですが、それだとスライムアーマーとかが説明出来ませんねw
ミレーユの血族の末裔がモンバーバラ姉妹になるとか、(ミネアの占い師の才能などの共通点)
ピサロとロザリーの子孫がエルヘヴンの民(5主人公のお母さん)だとかさらにそこから生まれた魔物の血を引く主人公と天空人の血を引く嫁との間に子供が生まれるという4からしたら相当に感慨深いものがあったりなど
天空シリーズの繋がりは想像すればするほど楽しいです。ちゃんとそれを裏付ける根拠が出てくるんですよね!(でも確証はないという)
妄想が滾る素敵な記事をありがとうございました!

SFC、DSのドラクエ6をプレイしてから随分経ちますが、今になってこういった「あったかもしれない裏側」に気付けて、考えることができて不思議な気分です。
チャモロの装備やドラゴン呼び出しのくだりなんかは「そういうもの」と流していたのが浅はかだったと痛感します(汗)
こうして考察を見させてもらうと、本当にシリーズ物として繋がってる作品だったんだなぁと思わされました。

こちらの記事がTwitterでRTで回ってきて読んでいたら懐かしくてゲーム買いに行ってしまいました。
大好きだなあ、この世界観。
何も考えずにやっていましたが今からこちらの記事を思い起こしながら楽しみたいと思います。
有り難うございます。

>ミレーユの血族の末裔がモンバーバラ姉妹になるとか、(ミネアの占い師の才能などの共通点)

もう一方のモン『バーバラ』姉妹のマーニャは
ドラゴラムを習得するというのも面白いですね

面白かったです。
正直蛇足ですが、非常に芸術性を持った蛇足だと感じました。
またプレイしたくなってウズウズしてます。

これだけ掘り進めれば、バーバラが月鏡の塔に居た理由とかも推測出来そう

アモっさんは?アモっさんは?

DS版の6を先程クリアして、昔SFC版をクリアした時にも感じた「つまりこれってどういう話だったの!?」っていう疑問を払拭したくて、このサイトにたどり着きました。
素晴らしい考察ですね!
なんか、モヤモヤしていたものがすっきり晴れたかんじがします。
この物語をベースにした新しいドラクエ6をプレイしてみたいです。

今日はなんだかいい夢が見られそうです。
ありがとうございます。

凄く面白かったです。

除談ですが、笛がどうしてミレーユの手にあるのか、

と言うのはテリーとミレーユの出身地の地下牢獄の爺さんの言葉から類推されるのではないんでしょうか?

日本語がド下手ですみません。日本人じゃないので。。。

どこかで「ホイミンが人間になった過程が気になる」といった書き込みを見て、「それってDQ5のジャハンナの人達と同じ事なんじゃない?」と思いつつ似たような考えを持った人がいないか試しにググッてみたら、この一連の記事に至りましたが、解釈やその考察と解説の文章がとても面白く、思わず元々の目的を忘れるくらいに読みふけってしまいました。
ライターさん・作家さんというのは、本当に様々な角度から、しかもとても深い所まで物語やそれを構成する多くの要素を見ておいでなのだなと、その凄さを改めて認識致しました。

元々DQ6は、かなり自由に育成できる転職などの、システムの面が好きなドラクエでしたが、この一連の記事を読んでからというもの、すぐにでもこの話を記憶に留めて、自分もまた色々な角度でストーリーを見ながら、最初からプレイしたいという衝動に駆られました。プレイが終わる頃には、きっとストーリー面でも大好きなドラクエとなっている事でしょう。
大変興味をそそられるこの素晴らしき記事に出会う事ができて、とてもラッキーだったと思います。

記事読みました。自分は正直ドラクエ6がシリーズの中で一番嫌いでした。その後のシリーズをプレイしなくなるほどに。
理由は、ストーリーに明確な目的が無く、キャラや物語りに繋がりの無いぽっと出のイベントをただただ渡されてこなしていくだけの物だと感じたからです。
そのような物語り性皆無の、何もワクワクしないただの作業を延々と強制される6の作りは、子供心に大変苦痛で、途中で投げ出してしまいました(剣を作るイベあたり?)
で、10数年経った今、あの時投げ出したけどファンとしてやっぱり最後まではやっておかないとなんだか心残りだとやりはじめて、で、やっぱりムドーを倒した後のイベントの数々は作業的で、あぁ、やっぱり6はクソだ。物語がまったく無い。と、当時の私と同じ苦痛を感じ、何でこんなにクソなんだ!他の人はどう言ってる?最低な評価?その理由は?あぁ、やっぱり自分と一緒の事思ってんのね。と、ネットの感想を漁っていたらここにたどり着きました。
もうこれがドラクエ6の真実でいいんじゃないかな!
素晴らしい考察でした。こう考えればストーリーも納得の充実した物になります。正直この考察のストーリーをそのまま6のシナリオに反映させていたならば、6は天空三部作を纏める、すべての物語が一つになる最高傑作となっていた事でしょう。
描かない事で想像するうんぬんの理由はわかりますが、実際の6のは、物語を描かなさ過ぎてお話にすらなってないワケのわからない代物。といったさじ加減と言わざるをえません。たとえ饒舌になろうとも、もっと描くべきでした。
物語は書かないし纏める事も回答を出す事もしない!あたえるのはぼんやりとしたヒントだけだ!では、物語を構築し、それを読ませて体感させて楽しませるという、作品(ゲーム)としては落第です。オチをすべてまる投げにされた小説どころか、ストーリーすらまる投げでは・・・
というわけで、長々とした考察を呼んで物語の補完が(あくまで自分の中で)されて、なるほどすごく良い話だとスッキリしつつも、わざわざ多大な考察が必要で、そのお話をゲーム内でしっかりと感じることができない作りになっているドラクエ6というゲーム自体は、やっぱり私の中では駄作です。もっとゲーム内でしっかりと語ってほしかった!

とても面白かったです。
ゲームでこんなに考察しているものを見たことがなかったのでとても興味深く見せていただきました。
私が一番好きなのはDQ5ですが、6は私がプレイした中では一番最初にジョブが出てきたのでいつもどれにするか悩んでいた思い出があります(笑)
6も何週かしたのですがやはりどこか腑に落ちない、しっくりこないものがありました。
ですが私自身の周りにプレイしてる人がいなくて、ネットで調べたりするような人間ではなかったので違和感を丸投げにしていました。
でも今ようやっとそれが消えたような気がします。

この文章を読んでそのまた私も6をプレイしたくなってきてしまいました(笑)
今度はこの文章の背景をイメージしつつ、自分なりに考察しながら6→4→5とプレイしていきます。

中学生の頃に楽しんだドラクエ6を久々にプレイつつ、設定などをネットで調べていたらこのページにたどり着きました。

興味深い考察、それを裏付ける数々の証拠。ゲーム中で未消化だった謎、点在していた疑問符が全て一本線につながって、胸にすとん…と落ちてきた感じです。感無量です。天晴れです。よくぞここまでまとめて下さったものです。よく博物館とかに置いてある、白い石膏で補完された旧世代の石器の姿を眺めているようです。もうこの考察通りにしか考えられません。(そういう意味では、堀井さんにとってはこのページは危険因子かも知れませんが笑)

なんにせよ、個人的に好きなバーバラとチャモロが(ステータス的に)使えない子だからいらないという評価がネット上では広がっているので、この考察が見れて気分良いです笑

ここ5年くらいで気が向いた時になんとなく4回くらいDS版をクリアしました。
これまでのプレイは思考停止で、ドグマを倒したり、
ミレーユの全パラメータをカンストさせて「やべー、俺強えぇ」とかそういう程度でした。

しかし、この一つの興味深い考察を読んで、つい最近3回目のクリアしたばかりの
ドラクエ6をもう一度プレイしたくなりました。
ひとつひとつのイベントを丁寧に見つめなおして自分なりに考察してみたくなったのです。

どうしても毎回チャモロは冷遇になってしまうのですが(笑)、
この考察を読んだ結果、チャモロをパーティに入れてプレイしてみようと思いました。
仲間との会話機能において、チャモロの話をほとんど聞いたことないので
どんな話をするのかもちょっと楽しみですね。

なにはともあれ、ドラクエ6に対する新たな興味を引き出してくださったことに
感謝いたします。

ドラクエを検索していたらこのブログにたどりつきました。
自分は1からドラクエをやっていて、6発売当時は中学生でした。
当時ドラクエ6は最高峰のRPGだと思っており、今でもその考え方は変わっていません。
その当時はドラクエ6の評判とか知らなかったのですが、数年後にネットでドラクエ6の評価が低いことをしりなんとも言えない気持ちになったのを覚えています。
しかし、当時なんでこんなにドラクエ6にはまったのだろうと思いましたが、このブログを読んではっとしました。
ドラクエは制作者の「行間を読む」というのも楽しみの一つであり、なかでも6はその行為が一際強かったからだと思います。
当時中学1年生でしたが、それまでのドラクエでは幼すぎて「行間を読む」ことができず、ストーリーを追って満足していました。
しかし、中学生になり、想像力も豊かになって(いまでいう中2病かなw)、ドラクエ6をプレイしたときに「行間を読む」ことの楽しさ・新鮮さを知りました。
確かに物語としては不完全かもしれませんが、あえて完全にしなかったことでそこから色々な想像力を働かせることができるって凄いことだと思います。
主人公とバーバラの関係、黄金竜はいったいどこから来たのか、などなど当時も同級生とああでもない、こうでもないと言い合いながら白熱した議論(?)を交わしていたのを覚えていますw
そういう余地を残してくれていることが、ドラクエが好きな理由なんだと思います。

いま現在はドラクエ10をやっていますが、その世界のなかではいままでのドラクエの事が神話として受け継がれているそうです。
現在のVer2はドラクエ6の遺伝子が強く入っていそうなので、いつかフラグを回収してくれるんじゃないかと密かに期待していますw

駄文・長文失礼しました。

今更ですが、一通り考察を読ませて頂きました。
DSリメイクでも天空編同士の具体的な繋がりや黄金竜関連の補完がなくて
ガッカリでしたが、そういう中でここの考察は楽しめました。
ただ、それでもやっぱりDQ6の「語らない」という方向性をそこまで肯定的に受け止められるかというとまた話は別になってしまいます。

・バーバラは魔法都市カルベローナの次期長である
・バーバラにはドラゴンに変身出来る能力がある

ここまではいいです。ただ・・・

・バーバラはルビスが作ったオカリナを吹くとドラゴンに変身する
・ルビスはムドーの島に眠る邪悪な力に対抗してオカリナを作った

となってくると、バーバラ(バーバレラ?)とルビスはどういう関係なのか
どうしてカルベローナの次期長ともあろう者がタクシーみたいなことしなきゃいけないのかと言うのを想像で補ってくださいというのはちょっと無理があると思ってしまいます。

更に

・ゼニス城の卵から生まれるのはDQ4、5のマスタードラゴンである
・バーバラ=黄金竜は後のマスタードラゴンに連なる存在である

魔法都市の次期長であるバーバラとゼニス城(のちの天空城)の次期長であるマスタードラゴン
夢の世界の存在であるとは言え所属は別々なのに両者に親子などの深い関係があるというのもぶっちゃけ謎すぎます
それなら最初からバーバラをカルベローナでなくゼニス城出身、彼女をドラゴンに変身させるオカリナを作ったのはゼニスかバーバレラにした方がまだ分かりやすいと思います


「想像の余地」と言えば聞こえは良くても、DQ6の場合はいくらなんでもそれに依存し過ぎだと言うのが私の意見です。悪く言えば妄想の域まで想像を働かせなきゃ何も見えてきません。そんな高尚なものを本気で堀井氏が目指していたかと言うと、単なる没設定の名残をほったらかしにしてるだけなんじゃないかとは思います。
リメイクでは想像で補える程度にはもう少し設定を整理して欲しかったですね。
「もともとどんな物語にするつもりだった」かより「現行の設定ではどう解釈するのが自然なのか」を知りたいです。

とても面白かったです。
ところでバーバラはいつ卵を産んだと推測されますか?
それと主人公装備を普通の天空人と木こりの子が装備できる理由。
それはマスタードラゴンの子孫ということに繋がるのでしょうか?
プサンみたいな性格なら気紛れに作るのもありかもしれませんが。。。
浮気は知らん。

>ところでバーバラはいつ卵を産んだと推測されますか?
さすがにそんな設定は現段階では存在しないと考えるべきかと思います
初期構想の更なる初期の段階でそういうのを考えたこともあったけど
バーバラと黄金竜の話が没になって、ゼニス城の卵もバーバラと無関係に
存在するようになってる以上は、さすがにそこらへんの設定は存在しないでしょう


半分はすごく好きです!魔物が人間になる考え方あたりはとても面白かったです。
異種婚も楽しいですね。素敵な考え方だと思いました。

ただⅥ本編の考察に関してはあまり納得できませんでした。

夢の世界はデスタムーアが作ったと考えると、夢の住人であるバーバレラとルビスの交渉は今ひとつ腑に落ちません。夢の世界に対してのご自身の考え方をもう少し入れなければいけないと感じます。
また、これではルビスがなんでそんなまどろっこしいことをしたのかという疑問にすり変わるだけで、綺麗に収まった感じもしません。

都合の悪いことは全部ルビスに押し付ける乱暴な論法に見えました。

バーバラが初めてドラゴンになった時の考察も片落ちというか、バーバラの自信がドラゴンであることに対する気持ちがよくわかりません。そこは想像ということでしょうか。
だとしたら本編のムドー以降のバーバラのキャラクターや話し方には疑問を感じてしまいます。

そしてなにより、デスタムーアに対しての考察がありません。ラストボスであり、世界を動かし続けたデスタムーアに話が絡まっていない以上、考察としては完結し得ないと思います。

最後の方で収まりのいいと連呼されてしまうのは、考察としての気持ちよさがなくなってしまい、後味はちょっと悪かったです。


個人的には半々な考察ではありましたが、ドラクエ6が好きな私としては、愛を感じるとても楽しい時間を過ごさせていただきました。
ありがとうございました。

>>半分はすごく好きですの方
私ははここの管理人じゃないですがカルベローナ自体は下の世界にあったけど滅ばされて魂だけ上の世界に逃げ込んでいたという設定がありませんでしたっけ

考察を読み物語の全容が見えた時、感動して涙が出ました。
素晴らしい時間を体験させて頂き、ありがとうございます。

大変面白い仮説で、楽しく読ませて頂きました。
これに
「なぜゲントは人間になろうと思ったのか」
「なぜバーバレラは人間になろうと願ったか」
が加われば完璧ですね。
バーバレラに至っては、人間の男性に恋をしたから、となれば更に世代を超えた愛が実現出来そうです。
さらに天空城に置いてあった卵と石造を結び付け、
「バーバレラの石造はそろそろ寿命で、新たな石造として卵が用意された。だが人間とドラゴンが愛を育まないと魂が宿らない」
とかにすればまさに異類婚の話ですね。

あと、語られなかった理由としては
「主人公がシナリオの都合で特定のヒロインと強制的にくっつく事を避けたい」
のもあったのではないでしょうか。

楽しい時間をすごせました
これまで見た解説で一番しっくりきました

非常に今更ですが、偶然見つけて拝見しました。
一部が飛躍しすぎと言われればそうかもしれませんが、ほとんどが違和感なく4,5,6の繋がりとしてしっくりくるものでした。
これが事実かどうかは堀井氏にしかわかりませんが、モヤモヤしていた部分の辻褄が合った気がして楽しかったです。
このいい余韻を残しておきたくコメントさせていただきました。
こうやってプレイヤーが好きにあーだこーだ妄想して楽しむことを堀井氏も望んでいたことと思います。喜ばれていることでしょう。

つい昨日、SFC版でクリアした者です。物語の設定がよく分からないながら、エンディングを見て感動するものがありました。30代の男が見ても、何だか深いものが示唆されているような気がしたのです。
本記事を読ませていただき、全く想像していなかった膨大な裏の設定の辻褄が合った気がします。ここまで解き明かすのは凄いですね…。
ゲーム上で色んな細部の設定(あるいは当初のシナリオ)がぼやかされたことにも意味がある気がします。多分、「それが分からなくても良いから」なんでしょう。
事実、私はバーバラと竜の関係にすら気づかないままでしたが、エンディングを見て、「むむむ、深い…」としばらく様々に想いを巡らせてしまいました。
自分は、これは「心(自分)を取り戻す物語」で、「取り戻したけど、じゃあその心(自分)で君は何を描くのか。君は何者になるのか」との問いかけで終わっている気がしたのです。
再び記憶喪失して(本来の自分を忘れて)、恐怖や絶望、はたまた牢獄に己を委ねてしまうのか。それとも勇気に希望、仲間との信頼や絆を信じていくのか…。
苦難の末に始まりに戻り、そして再び始まる物語。そんな気がしました。元の自分を取り戻し、再び歩き始める。どこへ……?

…というように、細部が分からなくても(分からないからこそ)自分なりの問いかけや示唆が与えられる、そんな広がりがあるのでしょうね。でもそれはやはり元々(お書きになっているような)練り込まれた詳細な設定により裏支えされているのでしょう。

自分では到底思いつかないことで、非常に面白く参考になりました。感謝です。

余談ですが、発売当時の95年は色んなことがありましたよね。そういう意味でも、偶然かもしれませんが、何か深いものが問いかけられているような気がしました。
…支離滅裂な文章でスミマセン!

定期的にアクセスし、DQ5エンディングサントラを聞きながら拝読し、そのたびになんども目から汁を垂らしております。

ふと思い立って ドラクエ 考察 で検索してみてよかったです!!
すっごくおもしろかったです!!

すばらしい考察だと思いました。

突然ですが、私はお酒が苦手です。
飲み会や祝いの席ではコーラです。
コーラ大好き。

そんなことはさておき、
疑問にぶつかった際に、自ら思考せず
なになに?どういう事?教えて教えて!
という、酷く短絡的な人間が増えたな。
とがっかりしていた今日この頃。
こんなにも素晴らしい考察ができる思慮深い人間の思考に触れることができて嬉しく思います。
正解不正解を問うなんて不粋というやつで、想像して、考えて、
更にはそれを伝える。
簡単そうで、だけどできる人が少ない。
それを実行できることが素晴らしい。

新太さん、あなたとは美味いコーラが飲めそうだ。

マスタードラゴンだって生き物。
両親がいて卵から生まれたんだよってのがドラクエ6で語られました。


ドラクエ4の畜生マスタードラゴンと
ドラクエ5の20年トロッコドラゴンは
別個体である可能性もありますよね

ドラクエ6は物語の書き方としては禁じ手を使いまくっていると思います。明らかに伏線だと思わせる演出があるのに、それはほとんど回収されなかったり、ストーリーの本筋も広げた風呂敷を全然畳めていないと感じます。前作の5とは(というか全シリーズと比べても)全く違った作り方がされていると思います。これでは一般的に受けにくいのも当然とも思います。しかし私はその不完全さに対して強く魅力を感じます。ロマサガ1に感じるような魅力と同じです。かなり説明不足なのに魅力を感じさせるのは半端な作り方では達成できない事でしょう。堀井さんも言うように、このゲームには目に見えない、夢のお話のような魅力が匂っているんです。

たいへん楽しく読ませていただきました。
若い頃に遊んだSFC版ドラクエ6は、わたしにとってはモヤモヤしたよく分からないものというイメージで、裏ボス前の隠しダンジョンの途中で遊ぶことをやめた、残念な印象が残る作品でした。
当時から20年近くが経ち、今回スマホ版をひとまずクリアしたとき(このサイトの考察を拝読する前)は、「ドラクエ6は、謎はたくさん残ってるけど、とても美しい素敵な作品だなぁ」という印象を持ちました。会話システムによりある程度の補足がなされたおかげもあり、まるで印象派の絵画を楽しんでいるような感覚を味わいました。
そして、このサイトの深い考察と、読みやすく力強い文章を楽しませていただいた今、子供の頃にドラクエ3で味わったような感動体験に浸っております。
素晴らしい文章を共有していただき、ありがとうございました。

ドラクエ30周年イベントに関する記事でバーバラ問題という単語を知り、ドラクエ6自体がどんなはなしか思い出せずネットで調べていてこちらに辿り着きました。
とても感動し一気に読み上げました。ちょっと自分でもどこかおかしくなっちゃったのかなと思うのですが、ホイミンのくだりを読んでいて胸にこみ上げてくるものがあって困りました。
やっぱりドラクエはスタンドアローンがいいな。進行度合いを友達と話したり、物語について推察したり、自分が浸った世界についてあとで話しあうのがいいなと思いました。

非常にわかりやすく且つ納得のいく考察でした。すごい!ただその一言に尽きます。一つ一つの疑問を丁寧に掘り下げ、想像で補いながらも説得力のある解釈を見つけるその様に只ならぬドラクエへの愛を感じました。
「これがきっと本当のストーリーなんだろう!」と思えるのは確かなのですが、個人的にミレーユが好きで主人公とミレーユに結ばれてほしかったので、マスタードラゴンのくだりではそうじゃないといいなあと思ってしまいました笑
素敵な考察、ありがとうございました。

とても面白い考察でした。私もFFやドラクエの世界観について考察をしてきましたが、概ね同意です。自分が考察していなかったことも考察されており、腑に落ちました。
ありがとうございます。

自分がここにたどりつく前に考察した内容でこちらと違う点は以下の通りです。

6にはもう一つ謎がありまして、バーバラは記憶喪失で夢の世界の住人として現実世界に登場しますよね。それがどういう経緯でそうなったのか。
記憶喪失というのは主人公と一緒で魔王によってカルベローナが滅ぼされ、バーバラの肉体と魂が分離しました。さらに夢の世界のカルベローナも魔王によって封印されました。でもバーバレラの力を失わせるのを防ぐために何らかの方法でバーバラだけでも避難させようとした。
そのいざこざの中で夢の世界のバーバラは下の世界に転落(夢のカルベローナのところに穴空いていますしね)
ムドーの島でのドラゴンは、現実世界のバーバラの身体で、バーバラがついてきてしまうと二つの身体が融合して記憶を取り戻してしまうので、深く語らざるを得なくなる。
だからバーバラはついてこないのだと解釈しています。なので、仲間になる夢のバーバラはこの時点では飛んできたドラゴンを船から見ていることになります。その時にあのドラゴンに親近感のようなものを感じる。何故・・・?となり、自分探しの旅につながるわけです。
※この考察だと、バーバラの実体は普段どこにいるのかということになりますが・・・。

それでEDでバーバラは消えてしまいますが、夢と現実の境界であるルビスの城にいますよね。あれは実体と合流した後なんじゃないかと思うんです。
ED後にバーバラの実体を探す旅に出た主人公はドラゴンの謎を解明し、バーバラを本物の身体と融合させすべての記憶を取り戻す。それから結ばれてマスタードラゴンが産まれるというストーリーです。

私もドラクエ6が一番好きです。
理由としては語りすぎないことにより自由に考える余地があることと考えていましたから、一連のエントリにとても感銘をうけました。

堀井さんの一貫した姿勢がよくみえてきますね。感動しました。ゲント族についても目からウロコでした。

とても面白かったです、ありがとうございました。

はじめまして
今更ながらとても興味深く読ませていただきました
読んでいる中で一つ疑問が

〉魔王ムドー退治に向かった先で、バーバラは、自分がドラゴンに変身した事を知り、驚き、おののく。私っていったい何なの? 人間じゃないの?

この部分なのですが、バーバラの心境をこのままで受け取るとこの直前に一人船に残ると言いだした理由がわからなくなります
あの発言は考察の(1)でも

〉「あの黄金のドラゴンの正体は、バーバラだ。笛が吹かれたとき、船に残っていたバーバラは人知れず竜に変身して、仲間を運ぶために飛んできたのだ。だからバーバラは一緒に行かなかったのだ」

と書いておられるように、自分がドラゴンに変身することがわかっていて、且つ昔からの契約を果たすために行動を別にしようとしたように思えるのですが…

ドラクエ6は話がとっちらかってる印象で、ドラクエの中ではあまり気に入ってるほうではなかったのですが、このイメージは辻褄の合っている部分が多いと思いますし、何よりこれで話がまとまっていたら私はもっと気に入っていたと思うのです。

最初にハッサン、ミレーユ、主人公を乗せて城に向かったドラゴンもバーバラだった
というふうに考えると
船に残った理由は
何か見覚えがあった
こんな島を見たことあるような、、、?
夢の通りなら自分は竜の姿になってしまう
仲間達には見られたくない

という感じかなと
主人公達は人間状態を見たことがなかったのではと
結構広い島でしたしね


DQ6のストーリーが思い出せなくて再プレイ中のところ本コラムに行きついて拝見させていただきました。
考察の多くは想像でしかないとおっしゃてはいるものの、こういう骨子が前提にあるとストーリーが頭に入ってきやすいので有り難いです。
わりと明確なストーリーであることの多いドラクエにしては、DQ6はかなりチャレンジングで難解なストーリーになってますよね。(DQ6を上手く分けて少し盛ったらFF7とFF10が出来そうとか言ったら怒られますかね…?)

それにしてもロトシリーズもそうですが、人間なぜに後になって過去のことを語りたくなってしまうのでしょうね?
ゲームだから仕方ないと言えばそうなのですが、後世の方が魔法や技術が衰退していっているのが実に物悲しいです。(もしかして意図的なもの…?)

個人的に不思議に思っているのは、DQ4、DQ5で割と重要な存在だったエルフや妖精が前世であるはずのDQ6には登場しないことでしょうか?

黄金のドラゴンはバーバラの実体(身体)ですね。
しかも既に現実世界(下の世界)では消滅しているのでしょう。
それをミレーユの土笛が夢見の雫と似た原理で実体化させている。
バーバラが船に残ったのは、
黄金のドラゴンとの相性の悪さを本能で感じ取った為。
何故、バーバラと黄金のドラゴンの相性が悪いのかというと、
バーバラの潜在的な魔力≒精神が余りに特殊で強すぎる為に、
黄金のドラゴンと融合出来ないから。
主人公の実体(身体)が主人公の夢(精神体)と融合するのを躊躇い、
主人公の人格に違和感が残ったのと同じ原理です。

未来の卵は黄金のドラゴンの新しい夢(精神体)ですね。
未来の卵は夢の世界(上の世界)を束ねるゼニスの城に安置されているので、
現実世界(下の世界)のものではありません。
だから未来の卵の実体が現実世界(下の世界)に存在して然るべきです。
未来の卵の実体は黄金のドラゴンが妥当です。

バーバラが黄金のドラゴンに変身しているのではなく、
バーバラの実体である黄金のドラゴンを
ミレーユが土笛を吹いて実体化させている。

私がドラクエ6をプレイした際、バーバラにアサインした上級職は魔法戦士でした。

魔法使いとしてのイメージは残しつつ、なんとなく「賢者ではないだろう」と思い、「剣を使って戦う主人公にあこがれて、私もやってみたい!と思った」という脳内設定で、決めました。

その結果、魔法と体術を組み合わせると何やら面白い戦闘法が確立したぞということで、魔法戦士という道が開けたのでしょう。メラゾーマやバイキルトもバーバラのイメージにぴったりですね。

このサイトの考察を読むと、「だよな!回復(チャモロの専門分野)はバーバラではないよな!」「誰でも、願いを強く思いつづければ叶う(剣士にあこがれるなら、自分だってなれる)」といった部分でも合点がいき、ホクホクです。ドラクエ6のテーマ性とも一貫していてるような気がして、鳥肌が立ちます。

安易に攻略サイトの推奨に流されず、ロールプレイングを楽しんだ自分は勝ち組かな、と得意になります笑。

ドラクエ6は駄作だなんて、気安く言わないでほしいものですね笑

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/189836/55749872

この記事へのトラックバック一覧です: 「ドラクエ6」が本当に目指したもの(6)「語らない」という大きな物語:

« 「ドラクエ6」が本当に目指したもの(5)バーバレラという《ドラゴン》 | トップページ | 「ドラクエ6」が本当に目指したもの(補遺)ドラゴンたちの「悟り」 »

お知らせ

リンク

  • mixi
    mixi内のブログです。内容はここと同一です。
  • 活字屋 あすか正太ウェブ
    小説家・あすか正太さんのWebページです。ライティング業のノウハウはすべて彼から伝授してもらいました。師匠です。
  • Other voices-遠い声-
    映像作家・新海誠さんのWebページです。新海さんの作品「雲のむこう、約束の場所」と「ほしのこえ」を小説化させていただきました。
  • 上海マスターのブログで情熱颱風
    BAR上海人形マスターのBlog。この人が作るお酒は留保なしにうまい。
  • BAR SHANG HAI DOLL
    洋酒が揃っていて、カクテルが旨くて、その上なぜかたこ焼きと鉄板焼が絶品な、不思議な店。ライブスペース、ギャラリーとしても利用できるそうです。